- しぐれ
- しぐれ【時雨】(1)初冬の頃, 一時, 風が強まり, 急にぱらぱらと降ってはやみ, 数時間で通り過ぎてゆく雨。 冬の季節風が吹き始めたときの, 寒冷前線がもたらす驟雨(シユウウ)。 村時雨・小夜(サヨ)時雨・夕時雨・涙の時雨などの言い方がある。 「~が通り過ぎる」「~する稲葉の山のもみぢばは/沙石 5」﹝季﹞冬。 《いそがしや沖の~の真帆片帆/去来》(2)「時雨煮」の略。(3)涙を落として泣くさまにたとえていう。
「野山の気色, まして, 袖の~をもよほしがちに/源氏(椎本)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.